あの丘を越えた先に

待ち受ける未来は

確実に僕らを見据え

そこに起ち受ける



何があったとしても

この足が前に進んで

眼に新たな景色を
導きいれてくれるなら


僕らは
「果てしない」
という言葉を切り裂いて

次の旋律を
掻き鳴らして
太陽が昇るのを待つ
月がその輝きを失うまで


ちぎれた雲

並んだ赤色ランプ


騒音ともつかぬ夜の声


道の上

ズボンの土

吸殻  ボールペン

最後の切り札

残された選択

生み出された自由

大きな青


守りたいもの
譲れないもの

冷たくなった手が
温かな光を求めるように


あぁ  ああ  もう
静かに夢を見ればいい

その間に僕らは
また一つ 君に 想いを 
届けようとして


いずれ  時が消えて
あの場所へ 戻り行くのかな


研ぎ覚まされてゆくよ
夜の猫の瞳が

じっとこちらを窺っている


今宵に祈りを
ここにある生に
育まれた絆に

僕は伝えたいよ
君が振り返った時に
今日の光が
背中を後押しすることを