tha blue herb

xtremer2004-08-08

彼らは常にシーンの前線、表面から一歩退いた位置に立つ。
といっても、今じゃ大分有名になったみたいで。
ま、これは避けられない事だった。理由は彼らが凄いから。
ボスザマイク(MC)とDJの二人編成。
北海道も札幌あたりのシーンから輩出される。
現地に住む友達は、ブルーハーブについて尋ねられると、
やや興奮気味に、彼らがいかに、
地元で期待されていた存在かを話し出す。

歯に衣着せないリリック、
通称・魂のラップ。
通常、MCというものはライミング
ラップの流暢さ、ライブでの客との駆け引きに
その真価が問われるが、彼はそこに
+抑えきれぬ感情
のようなものを時に前面に押し出して、
他に類を見ないMCとなった。
また、シーンの中でよく見られる仲間意識、フックアップ。
だが彼らはあえて誰ともつるもうとしない。
あったとしてもそれは最小限。
他のアーティストと比べれば、
はるかに少ないコミュニティーである。

このCDには含まれていないが、
「MY HEAT」映画のサントラに収録。
「野良犬」DJ刃頭のアルバムに一曲フィーチャー。
両方聴いて欲しい。むしろこっちを聴いて感じて欲しい。
前者では彼等の社会的な一面、
後者では彼の魂のラップを強く体感することができるだろう。

是非、衝撃を感じて、物事を考えながら生きる毎日に
覚醒してもらいたい。
(もうちょっと柔らかな物腰で言いたいのだが、どうも…)

評価額:両方で4000円