sigur ros
鳥肌。
命に係わる音楽。聞く人によっちゃあ危険。
僕がいい例だ。
初めてこのCDを聞いたとき、
あれはシチュエーションが悪かった。
ちょうど昼下がりで、冬、自分の部屋は静かだった。
友達に借りて、ちょいと暇だったからかけてみた。
ピアノバラードとかかと思ったら全然違う。
音響系?まさに周波数で勝負してる感じ。
耳から脳髄に流れる音を吟味して、神経伝達に
影響を与えるような計算をして音を紡ぐ、とでも表現しようか。
異常。
聞いててみるみる内に悲しくなってきた。
曲を聴いてると世界が終わりそうな、
いやむしろ自分が内面から粉々になりそうな錯覚がする。
自分の存在の虚しさが心臓を圧迫して、
この世は切ない事で溢れていて、それが、
よりクリアーになって己の身に降りかかってくる。
僕は、もう死ぬしかないと思ってしまった。(笑)
だが当時はマジだった。下手したら今もそうなる可能性が
十分ある。
こんな悲しい世界にこれ以上住んでられません、と。
そこに冷静な判断とかは介入できないのね。
あん時初めてそういう人の気持ちが理解できたような気がした。
ちょっぴり。
まぁ生きてて良かったわ。
こうやってレビュー書いてるし。
で、抵抗あるかもしれないが、聞きなさい。
何かが起こる。このCDにはそんな力がある。
評価額:3000円