sigur ros

xtremer2004-07-25

鳥肌。
命に係わる音楽。聞く人によっちゃあ危険。
僕がいい例だ。
初めてこのCDを聞いたとき、
あれはシチュエーションが悪かった。
ちょうど昼下がりで、冬、自分の部屋は静かだった。
友達に借りて、ちょいと暇だったからかけてみた。

ピアノバラードとかかと思ったら全然違う。
音響系?まさに周波数で勝負してる感じ。
耳から脳髄に流れる音を吟味して、神経伝達に
影響を与えるような計算をして音を紡ぐ、とでも表現しようか。

異常。
聞いててみるみる内に悲しくなってきた。
曲を聴いてると世界が終わりそうな、
いやむしろ自分が内面から粉々になりそうな錯覚がする。
自分の存在の虚しさが心臓を圧迫して、
この世は切ない事で溢れていて、それが、
よりクリアーになって己の身に降りかかってくる。

僕は、もう死ぬしかないと思ってしまった。(笑)
だが当時はマジだった。下手したら今もそうなる可能性が
十分ある。
こんな悲しい世界にこれ以上住んでられません、と。
そこに冷静な判断とかは介入できないのね。
あん時初めてそういう人の気持ちが理解できたような気がした。
ちょっぴり。

まぁ生きてて良かったわ。
こうやってレビュー書いてるし。

で、抵抗あるかもしれないが、聞きなさい。
何かが起こる。このCDにはそんな力がある。

評価額:3000円