cure

xtremer2005-02-18


言わずとも、なんで僕がこれ聞いたかって、
ロスロビンソンプロデュースなんで。

自分を自由にしてくれるような
開放的な音を出してます。

アメリカンな音だけど、
そんな安っぽさは見受けられない。
全然重くないです(笑)
ドンシャリじゃなくて、
テンポもサウンドもミドル中心で。

ボーカルが、一見、好き勝手に歌っているような
印象を受けるんだけど、
やっぱりちゃんと曲と連動してるんだよね。
歌を乗りこなしているというか、完全なるボーカリスト
バンドの中に飼っているというか。

なにはなくとも、このセルフタイトルのアルバム、
1曲目に尽きます!!!

この1曲目は、3000円くらい出しても聴く価値がある気がする。
ひたすらにジワジワと迫りくる衝動、というよりは緊張。
進むにつれてエモーショナル爆発するソウルフルなボーカル。
極めてシンプル、そぎ落とされたトラックサウンド
クラシックに、ボレロっていう10分くらいの曲があるじゃん?

あれ。たんたんと進む楽曲、最後に潜む何か、ただ波に飲み込まれるのみ。

聴く人に、思わず何かを考えさせる音楽、
それは本人たちのことではなく、自己の追憶、生活の反復、内面的な告白。
終わったあとの、あの空白はやはり、自分の中のことなのだろうか。


評価額:3000円