brahman
よもや説明など必要あるまい。
日本一ライブチケットの手に入りにくいバンド。
その人気といったら、もう。
そして、そのフォロワーといったら、もう。
誰もが彼らのヒストリーを語り、
トシロウの生い立ちを繰り返す。
その姿勢に、その歌詞に、そのライブに、
圧倒的な支持を誇る。
単なるジャパンロックと言わせない何か。
なんちゃって古語引用を匂わせすらしない何か。
パワーコード全開なのに、否定されない何か。
ああ…
さんざん聴いた。
このシングルをひたすら聴いた。
クソガキが、
何がロックかも知らずに、
ただただ本能が求めるままにこのシングルを聴き続けた。
他のアルバムが2枚くらいでてからも、これを聴いた。
もちろん他の曲も凄くよろしいのですが、
何せこのシングルの持つインパクトが強すぎた。
僕の生活はこいつに依存していた。
自分の何が苦しいわけでもなく、
自分の何が悲しいわけでもなく、
ヘッドフォンの向こうから来る、
とてつもない大きな力に
この心は完全に奪われた。
あたかも、自分がその世界の主人公であるような。
ああ。
未だ色褪せることなく、このCDは鳴り続ける。
評価額:5000円