the back horn

xtremer2004-09-21

自分を毒の強い音楽へと引き込んでいった初期の作品。

CDを買ってから、メチャはまるんだけど、
CDを買うまでが長かった。

高校の帰り、駅ビルのCD屋で試聴した。
なんとなくライブハウスのフライヤーとかで
名前だけ知っていて、あと、ユニオンの
フリーペーパー(名前なんだっけ?)
で店員さんが激プッシュしていたのだけ記憶にあった。

聞いた最初は、
「うあ…歌なのに叫んでるよコイツ…」
って感じで、
当時僕が求めていた音楽とはかなり相反するので、
買おうなんて微塵も思わなかった。

で、それから時が経つんだけど、
事あるごとに、どうしようもなく
感情に整理がつかない時、
なぜかヤツの、山田の叫び歌が脳裏をかすめる。

しょうがないから買った。
というか、真実をこの耳で暴いてやろうと思って。

ハマったね(笑)

聞いていて痛々しいその音楽に。
そう、痛々しい。これかなり的確。
イヤというほど突きつけられる生々しい言葉、歌、音。
絶望とか、人間臭さとか、幻想とか矛盾
このやりきれない世界を歌うには、
叫ぶしかない。
叫ぶしかない。
叫ぶしかない。

そんな単純な事なのに、
このCDを聞くまで気付くことができなかった。
むしろ、今まで大きな力によって知らされていなかったような。

「ひょうひょうと」と
「雨」の後半部分が好き。

他のアルバムも結構いいです。
新しくなればなるほど、毒が薄れていくような気もするけど。

評価額:2500円